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カードローンの金利はどう決まる?利息の計算方法を紹介

カードローンの金利はどう決まる?利息の計算方法を紹介

カードローンの金利とは、借入金額に対する利息の割合です。カードローンの金利は、契約枠の大きさや審査の内容によって決まります。無理のない返済計画を立てられるよう、契約前に金利や返済期間を把握しておくことが大切です。

この記事では、カードローンの金利の決まり方や利息の計算方法を説明しています。安心してカードローンを利用するポイントも説明していますので、カードローンの契約を検討している方は参考にしてみてください。

この記事でわかること
  1. カードローンの金利とは、借入金額に対する利息の割合です。
  2. カードローンの金利は、契約枠の大きさや審査の内容によって決まります。
  3. 利息は、「利息=元金×金利÷365日×借入日数」の計算式で求められます。

カードローンの金利とは

カードローンの金利とは、借入金額に対する利息の割合です。%(パーセント)で表現され、元金に対する1年間の利息の割合を指すのが一般的です。「年利」「実質年率」と呼ばれることもあります。
※実質年率:借入金額の利息に諸費用を加えて計算した「実質上の金利」のこと。

借り入れの金利は、利息制限法で上限が年15%~20%と決められています。カードローン会社が設定している金利は、利息制限法で定める上限金利以下の金利です。元本の金額ごとの上限金利は以下の通りです。

元本の金額 上限金利
10万円未満 年20%
10万円以上100万円未満 年18%
100万円以上 年15%

法律で定める上限金利は、上表の通り3段階に分けて設定されており、カードローン会社が上限を超えた金利を設定した場合は無効となります。

例えば、20万円を金利(年利)18.00%で借りたとしましょう。この場合、1年間で20万円×18.00%=36,000円の利息が発生します。また適用される金利は元本の金額の他に審査で決まるため、利用者ごとに金利が異なります。

金利・利息・利子の違い

「金利」と混同しやすい言葉に「利息」、「利子」があります。それぞれの意味を整理すると、以下の通りです。

金利 借入金額に対する利息の割合
利息 お金を借りた人が貸した人に支払う対価
利子 お金を借りた人が貸した人に支払う対価

利息と利子はいずれも、「お金を借りた人が貸した人に支払う対価」です。同じような意味を持っていますが、利息が「お金を貸した際に受け取る対価」であるのに対し、利子は「借りた際に支払う対価」と立場によって使い分けられる場合もあります。

カードローンの金利の決まり方

カードローンの金利は、以下の通りいくつかの要素で決まります。

  • 借入先の金融機関
  • 審査の内容
  • 契約枠の大きさ

借入先の金融機関

金利は、カードローンを扱う金融機関によって差があります。例えば消費者金融カードローンは審査にかかるスピードや利便性を重視している分、金利が高めに設定される傾向があります。一方銀行カードローンは、融資上限額の大きさなどを重視しているため、金利が低く設定されていることが多いです。

審査の内容

カードローンの金利は、審査の内容も影響します。借主の年収や勤続年数、ローンの利用実績などの信用力を考慮したうえで、金利が設定されます。

初めてのカードローン会社で借り入れる場合は、過去の借入履歴から判断できないため、その会社が適用する中での最も高い金利を設定される可能性が高いです。初めてのカードローン会社で借り入れをする方は、最も高い金利でシミュレーションしておくとよいでしょう。

契約枠の大きさ

カードローンの金利は、契約枠の大きさによっても変わります。契約枠が大きいほど金利が低くなり、契約枠が小さいほど金利が高くなる仕組みです。

例えば、ORIX MONEY(オリックスマネー)では、契約枠(コース)を選べるようになっており、選んだ契約枠によって金利が異なる仕組みになっています。契約枠に応じた適用金利は以下の通りです。

契約枠 金利(実質年率)
800万円、700万円、600万円コース 1.5%~6.0%
500万円、400万円コース 5.0%~8.0%
300万円、200万円コース 5.3%~12.5%
100万円コース 10.0%~14.5%
50万円コース 12.0%~17.8%

契約枠が800万円のコースでは最高6.0%、50万円のコースでは最高17.8%の金利となっています。最も低い金利が適用されるとはかぎらないので、契約する際に確認しましょう。
※審査結果によっては、希望の契約枠(コース)とならない場合があります。

利息の計算方法

借入時の利息は以下の計算式で求められます。

利息=元金×金利÷365日×借入日数

元金や借入日数が異なるパターンで利息を比べてみましょう。

元金 金利 借入日数 利息
例1 20万円 年15% 1年間 3万円
例2 20万円 年15% 2年間 6万円
例3 50万円 年15% 1年間 7.5万円

※上記の計算式に当てはめた場合のシミュレーションです。返済方式によって数値が異なる場合があります

例1と例2は元金と金利が同じで、借入日数が異なるパターンです。元金と金利が同じでも、借入日数が倍になると利息も倍になっています。借入日数が短いほど、利息の負担が減ります。

例1と例3は、金利や借入日数が同じで元金が異なるパターンです。金利や借入日数が同じでも、元金が30万円増えると、利息が倍以上になっていることがわかります。

カードローンは返済計画を立てて利用することが重要

カードローンは契約枠の範囲で何度でも借り入れできるメリットがある一方、借り入れしすぎてしまう可能性もあります。追加で借り入れをすると、契約当初より返済期間が長期化し、利息負担が増えるため注意が必要です。

返済の負担を減らすためにも、適用金利を把握しましょう。借り入れの前に計画を立て、計画に沿って返していくことが重要です。

安心してカードローンを利用するには?

安心して利用するために、気を付けたいポイントは以下の通りです。

  • 金利の低いカードローンを選ぶ
  • 必要に応じて繰り上げ返済(増額返済)をする
  • 毎月の返済金額を正しく把握する

金利の低いカードローンを選ぶ

カードローンを契約する際は、できるだけ金利が低いものを選びましょう。金利が「〇〇%〜〇〇%」と書かれていると最も低い金利に目が行きやすくなりますが、実際の金利は契約枠によって変わります。契約枠が数十万円と少ない場合、最も高い金利が適用されることが多くあります。金利が低いカードローンを選ぶためには、契約枠に応じた最も高い金利を比較して検討するとよいでしょう。

必要に応じて繰り上げ返済(増額返済)をする

カードローンの返済期間を短くするために、必要に応じて繰り上げ返済(増額返済)を行うこともできます。繰り上げ返済は、毎月の返済額に追加で返済する方法です。

カードローンの返済において、毎月の返済日に定められた金額を返済していくことを「約定返済」と呼びます。繰り上げ返済をすると、約定返済のみで返済した場合と比べて返済期間が短縮されます。繰り上げ返済は元金の返済にあてられるため、利息が減って総返済額も抑えられる点もメリットです。

ただし、繰り上げ返済はあくまで臨時の返済です。繰り上げ返済とは別に約定返済をする必要があるため、資金に余裕があるときに利用しましょう。

毎月の返済金額を正しく把握する

カードローンの契約をする際は、月々の返済金額を把握しましょう。返済金額は、「借り入れた金額に対して最低返済額が設定されていて、それ以上の金額を自分で設定する」ケースもあれば、「借入残高によって月々の返済額が変動する」ケースもあります。

「返済がどの程度進んでいるのか」「今月の返済額はいくらになるのか」を把握し、滞納しないように返済していくことが大切です。

返済金額を自分で設定する場合は、返済金額を低く設定すると、毎月の返済金額のうち、利息の割合が増えやすくなります。返済金額を低く設定したために元金の返済が進まず、借入期間が長期化する可能性があるため注意しましょう。

返済シミュレーションを活用しよう

カードローン会社の公式サイトでは、毎月の返済金額や具体的な返済期間をシミュレーションできるページを設けている場合があります。借入希望額や金利を入力することで、返済期間と利息の合計金額を算出できます。契約の前に複数のカードローン会社の返済シミュレーションで算出し、比較するとよいでしょう。

※シミュレーションの際は最も高い金利を入力するなど余裕を持った返済計画を立てましょう。

よくある質問

カードローンの金利とは何ですか?

カードローンの金利は、借入金額に対しての利息の割合のことです。

カードローンの金利はどのように決まりますか?

利息制限法の上限金利(年15%~20%)以下で、カードローン会社が契約枠や審査内容に応じて決定しています。カードローンを扱う会社によっても異なるため、ウェブサイトで確認することをおすすめします。

金利の低いカードローンを選ぶにはどうすればいい?

ウェブサイトでカードローン会社の金利を確認しましょう。「〇〇%〜〇〇%」と書かれているところが多いですが、金利は契約枠によって変わるため、契約枠に応じた最も高い金利を比較して検討するのがおすすめです。

利息の計算方法を教えてください。

以下のように求められます。
利息=元金×金利÷365日×借入日数
小宮 崇之
CFP®(公認ファイナンシャルプランナー) / TLC(生命保険協会認定FP) / 損害保険プランナー / 証券外務員一種 / 日商簿記検定2級
小宮 崇之(こみや たかし)
大学卒業後、信用金庫に入社。中立的な立場でお客様目線の営業をしたいという思いから、保険代理店として独立を決意。保険会社の代理店営業職、保険会社の研修生を経て2020年9月に保険代理店を設立。
保険代理店の実務経験を生かして、執筆業や講師業も行う。
ご契約枠(コース)

10万円〜800万円

※お申し込み時に50万円から800万円の間で弊社が設定するご契約枠からご希望契約枠(コース)をご選択いただきますが、審査結果によっては50万円を下回る契約額となる場合があります。

金利(実質年率) 1.5%〜17.8%
返済方式 新残高スライドリボルビング返済
契約期間 1年毎の自動更新
返済期間/回数 最終借入日から最長12年3ヶ月 / 1回〜147回
お申し込み可能な方
  1. 1.日本国内に居住
  2. 2.年齢満20歳以上69歳まで
  3. 3.毎月定期収入がある方
損害遅延金 実質年率19.9%
担保・保証人 原則、不要
お問い合わせ先 0120-30-3329
スマホで借りて、スマホで返す ORIX MONEY