消費者金融の金利の相場・上限は?計算方法や利息の負担を軽減する方法も紹介
※本コラムの内容は、弊社の商品の内容を説明するものではありません。
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消費者金融では金利が設定されており、金利に応じた利息を支払います。同じ借入期間・借入金額の場合、金利が低いほど利息は少なくなり、返済の負担も軽減しやすくなるでしょう。
消費者金融以外でも金利は設定されています。金融機関によって金利は異なるため、確認したうえで申し込みましょう。
- 消費者金融の金利、利息の意味
- 消費者金融の金利が決まる要素
- 消費者金融の金利の相場
消費者金融の金利とは?
各消費者金融では金利が設定されています。金利とは、借入金額に対する利息の割合です。金利は利息を計算するための要素であり、借入先を選ぶ際の判断基準になります。利息とは、元金に対して決められた割合で上乗せされる対価のことです。
金利が低いローンを選択すれば、利息の負担を軽減できる可能性があります。消費者金融などを利用する際は、金利が低い商品を選択するのがおすすめです。
消費者金融の金利を決める3つの要素
消費者金融の金利は、次の3つの要素や申込者の返済能力などの総合的な判断によって決まります。
1.法律の上限金利
消費者金融における金利の上限は「利息制限法」という法律により定められています。実際には、次の図のように元金の金額によって上限金利が異なります。
利息制限法で定められた上限金利を超える金利は、超過部分が無効となります。また、消費者金融は貸金業法違反として行政処分の対象になります。加えて、別の法律である「出資法」の上限金利である20%を超える金利を適用すると、消費者金融は刑事罰の対象になります。
2.消費者金融が定める商品の金利
消費者金融の貸付け条件には、◯%~△%のように最も低い金利、高い金利が明記されています。
消費者金融の金利は、利息制限法で定められた金利の範囲で設定されています。
3.契約者ごとに決められる借入可能額
適用される金利は、審査に通過後、契約の際に提示されます。具体的には、借入可能額によって適用される金利は異なります。借入可能額とは、借り入れができる最大の金額です。
消費者金融のWEBサイトには、借入可能額が◯〜✕万円の場合は金利△~▢%などのように記載されています。
借入可能額が高額になるほど、金利が低くなることが特徴です。
消費者金融の金利の相場
消費者金融の金利は、会社ごとに異なります。次の表は、実際の消費者金融で適用される金利の例です。
A社 | 4.5~18.0% |
---|---|
B社 | 4.5~17.8% |
C社 | 3.0~18.0% |
D社 | 3.0~18.0% |
消費者金融が定める最も高い金利の相場は、17.0~18.0%前後であると思われます。最も低い金利の相場は、3.0~4.5%と思われます。
消費者金融でお金を借りたときの利息の計算方法
消費者金融でお金を借りたときの金利は、次の図のように計算することができます。
各数値を当てはめて計算するのは、難しいかもしれません。そのようなときは、消費者金融などのWEBサイトに設置された返済シミュレーションを利用してみましょう。
借入希望額や金利、毎月の返済額を入力することで、利息や支払総額、返済が完了する年月などを算出できます。
あくまでもシミュレーションであるため、契約後と同じ利息になるわけではありませんが、消費者金融を計画的に利用するためのイメージができるでしょう。
消費者金融でお金を借りたときの利息シミュレーション
ここでは、30万円、100万円を借りたとき利息がいくらくらいになるかシミュレーションをしてみましょう。
※シミュレーションの際は最も高い金利を入力するなど余裕を持った返済計画を立てましょう。
30万円借りたときの利息
30万円を借りた場合の、利息のシミュレーション結果は次のとおりです。
借入金額 | 30万円 |
---|---|
金利 | 18.0% |
返済方式 | 新残高スライドリボルビング返済 |
毎月の返済額 | 11,000円 |
返済回数 | 36回 |
利息 | 88,683円 |
支払総額 (元金+利息) |
388,683円 |
※オリックスマネーのシミュレーションを使用しています。
※シミュレーション結果は、返済方式によって数値が異なる場合があります。
100万円借りたときの利息
100万円を借りた場合の、利息のシミュレーション結果は次のとおりです。
借入金額 | 100万円 |
---|---|
金利 | 12.0% |
返済方式 | 新残高スライドリボルビング返済 |
毎月の返済額 | 24,000円 |
返済回数 | 55回 |
利息 | 300,030円 |
支払総額 (元金+利息) |
1,300,030円 |
※オリックスマネーのシミュレーションを使用しています。
※シミュレーション結果は、返済方式によって数値が異なる場合があります。
消費者金融と銀行のカードローン・クレジットカードのキャッシングの金利の違い
消費者金融と銀行のカードローン、クレジットカードのキャッシングはどれもお金を借りられる商品ですが、設定されている金利がやや異なります。
商品の種類 | 金利の特徴 |
---|---|
銀行カードローン |
消費者金融より 低い傾向 |
クレジットカードのキャッシング |
消費者金融と 同程度 |
より金利が低い商品を利用したい方は、銀行カードローンが選択肢のひとつになります。なお実際の金利は商品により異なるため、申込前に確認しておきましょう。
利息を抑えて消費者金融を利用する方法
消費者金融を利用する際に利息負担の軽減を重視する方は、3つのポイントに注目してみましょう。
金利が低い消費者金融を選ぶ
消費者金融の金利は◯〜△%のように幅があります。消費者金融ごとの最も高い金利を比較し、その中で金利が低い商品を選ぶのがおすすめです。金利は、数%異なるだけで支払総額の差も大きく変わることもあります。
ひと月あたりの利息は数千円程度であっても、完済までに支払った利息の総額を見ると高額に感じることもあるでしょう。
ただし、消費者金融の選び方は金利以外にも、融資までの時間、借り入れや返済の手段も考えたいポイントです。いつまでにお金が必要かといったことも考えながら選択しましょう。
繰り上げ返済・一括返済する
繰り上げ返済とは、毎月の返済(約定返済)とは別に、追加で返済することを指します。一括返済は、借入残高を一度にすべて返済する方法です。
繰り上げ返済、一括返済をすることで、当初の予定よりも利息を軽減できる可能性があります。さらに、完済までの期間を短縮できるため、精神的な負担の軽減にもつながるでしょう。金銭的な余裕があるときは、利用することも検討してみてください。
なお、繰り上げ返済をしても約定返済を行う必要があります。約定返済のお金を確保し、無理のない範囲で返済をしましょう。
借り換え・おまとめローンを利用する
借り換えとは、契約中の消費者金融よりも低い金利の消費者金融に乗り換えることを指します。おまとめローンとは、複数社からの借り入れを1社にまとめて借り換えできる商品のことです。
おまとめローンを利用し、借り入れを1社にまとめることで借入残高が増えます。金利は、借入可能額が増えるほど低くなる傾向があるため、今よりも金利を下げられる可能性があります。
借り換え、おまとめローンは、現在より金利が低くなることを前提とした商品です。金利が下がらなければ利息の負担も変わらないため、無理に利用する必要はないでしょう。
よくある質問
消費者金融の金利の相場はどれくらいですか?
実際に適用される金利は、契約者の返済能力や借入可能額など総合的な判断によって決まります。
消費者金融で金利や利息を知る方法を教えてください
消費者金融の申込前に利息を知る方法としては、返済シミュレーションがあります。あくまでもシミュレーションであるため、契約後と同じ数値になるわけではありませんが、金額をイメージすることができます。
消費者金融で利息を抑える方法を教えてください
それぞれの方法の詳細は「利息を抑えて消費者金融を利用する方法」で紹介しています。
保険代理店の実務経験を生かして、執筆業や講師業も行う。